讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2011年4月29日金曜日

汐さぎ!庵の業態説明を考えてみる。



先日、“汐さぎ!庵”の建ち上げの皆様を招いて、
楽しいお食事会を開いたのですが、その中で、
「汐さぎ!庵は、何料理になるの?」という質問を受けました。

で、この質問は最近良く聞かれることであり、いままでは、
聞かれた人に理解して貰いやすいような内容を選んで
(“ビストロの旬菜料理”とか、“折衷料理の食堂”とか)
適当に答えていたわけですが、
何故、適当に答えるのか?と深く考えてみると、
一言でわかりやすく表現できるような簡潔で限定的なイメージをこのお店に持って欲しくない。
という理由がある‥ということに気がづきました。

個人的な考えとして、汐さぎ!庵のお客様には、
回帰的で抽象度の高いイメージ
(昔話、歴史、郷土、畑、農、土、酒、月、うさぎ!など)と
間違っていない食材や調味料を使用した
その時の自分が美味しいと感じる素直な料理を
味わって頂き、 『食べる』という行為と時間と物語を楽しんでもらいたい。
と、思っていまして
それが、正しい食の在り方や食べ手の情動に訴えかける料理の追求。
という道に結びつく、と考えております。(けっこう難解)

でも、お店として営業し、お客さま商売をするのであれば、
わかりやすく簡潔な形態説明もしなくてはならないのは間違いないのであり、
その中で、“詩的で限定的ではない表現”がないものか?
と考えた結果、思いついたのが 新しくてなつかしい料理。という形態です。
(カテゴリー訳は、食堂で。)

少々、頭の中が長くなりましたが、これに以下の業態説明を重ねて、
これからは使用していこうか?と思っている、きょうこのごろです。

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①新しくてなつかしい料理/月の食堂/汐さぎ!庵。
(うさぎは、月。夜のイメージ付け)
②新しくてなつかしい料理/讃岐地人食堂/汐さぎ!庵。
(賢治と農。新しい村のイメージ)
③新しくてなつかしい料理/つばた池食堂/汐さぎ!庵。
(忘れつつあるつばたの名前を取り戻す)

たくさんあるのも悪くはないのでは…。
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2011年4月26日火曜日

最近、風邪にまけている日々‥。

厨房備品の選定作業中・・・。
安くて良さそうなものもあれば、怪しいものも‥多々ある。
ヤフオクばかり、というかパソコンの画面ばかり見てると、どっと疲れがくる。
その後、光源社の人のブログで癒される。
(ああ、この光景は本当によく憶えておりますとも。)





どんなに予算が少なくなっても、この“暖簾”だけは買いたい・・・です。


2011年4月19日火曜日

春野菜。


農園の春野菜が、収穫されてきました。
12月に、自分も参加して極寒の中(ズボンの下にパッチ2枚、上は5枚厚着、靴下2重履き)
苗植えをした、玉葱達‥。(写真は、極早生の白品種)
生で食べても、焼いても、揚げても良し、の万能選手。(個人的には、天麩羅が好き。)
売値は、一本50円だそう‥。
(筍や、蕗や、蕨も使いたいが、社長の方針上『汐さぎ!庵』まで、持ち越しに…。)

で、設備上の出来る範囲でメニューを増やすべく、登場した冷製パスタ。
まさかの『冷麺はじめました!』越え‥。






2011年4月17日日曜日

汐さぎ!庵/地鎮祭/祈り。





この、お休みの木曜日(4月14日)

地元の神主様を招いて

土地の神様に、工事の無事と成功を祈る

『地鎮祭』の祭儀を執り行うことができました。

始まる少し前の時間、

「形よりも大事なのは、心。」と

仰っていた高齢の神主様。

祭儀の順序を飛ばしたり、会社名を言い間違えたり‥としましたが、

きっと言葉の通り、心を込めて祈りを捧げてくれていたのだ‥と、信じています。

「祈る」それは、力を持たないように見えても、

実は「虚無」に対抗できる、とても実際的な方法であり、日本人の伝統文化。

無事、事故や災いもなく、『汐さぎ!庵』が完成しますように…。

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ここで、一句。

『農園に、カモミールが、咲いていた』





2011年4月13日水曜日

ミモザと菜の花/春と修羅/ひふみよ。




春になり、鮮やかな桜とともに、

ミモザや菜の花やたんぽぽが、あらゆる場所に咲き乱れる。

幸せの色が、多様な状況の中、生活する人達に

少しの安らぎを与えてくれる。

光りの底の、希望と幸せの色‥。

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“心象のはいいろはがねから

あけびのつるはくもにからまり

のはらのやぶや腐食の湿地

いちめんのいちめんの諂国模様

いかりのにがさもまた青さ

四月の気層の光りの底を

唾しはぎしりゆききする

おれはひとりの修羅なのだ”

『春と修羅』一文。宮沢賢治。

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いつも通りの世の中には、善意も策略も、真実も嘘も、

美しさも汚さも、混じっている。

その中で僕らは生きる。

多くの僕らは、計算高く生きてはいない。

多くの僕らは、自分に都合のいいように緊急時を利用しようとは思わない。

けれど、そういう人もいる。

いるのが普通。

後で幻滅しないように、そのことは思い出しておいたほうがいい。

その上で、だ。

あふれる善意を信じたい。

4/11日『町に血が流れる時』ひふみよ。より。

2011年4月8日金曜日

保育所へ。




四月から、ほいくしょにかよいはじめたので

まいにち、おかあさんにつくってもらったすもっぐをきて 

ぼくは、はれやかなこころもちで

さくらさく、みちを‥ほいくえんにむかうのでした。

てんゆうしんじょがありますように‥。

2011年4月4日月曜日

卯月/契約/着工へ。




四月一日に、

無事、“長田慶太建築要素”さん、“植原建設”さんと契約を交わし、

この月末には、いよいよ着工を迎えようとしている状態の

汐さぎ!庵の現状報告です。

この建物は、今の時点でもたくさんの人達のお力添えを頂いて、

作らせて頂いている大切な建物であり、建築後は、

もっと多様な人達に、愛着を持って接して頂かなくてはならない店になり、

このお店に魂を込めることが出来るのは、他ならぬ自分以外には有り得ないのだ。

という認識をもっと深めて行くことが、今できる最も大事な準備である。と思っております。

全てのお客様を満足させる。ことは、不可能でありますが、

より多くのお客様に満足して貰おう!と思って、努力する。

ということは、可能なこと。

自分が飯が食えるようになる。ということが、

お客様や自分の周りの人達の幸せに繋がる。という、好循環を形成できるように、

“信”(人の言葉)をベースに多様な意見を良く取り込み、より多くのお客様に出会えるよう

精進します。


(やはり、飲食店、環境は大事。良い建物で、良い心構えで、良いお仕事を‥と)

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独立の気概がないものは、必ず人に頼ることになる。

人に頼るものは、、必ずその人を恐れることになる。

恥じるべきことを恥じず、論じるべきことを論じず、卑屈になってしまう。

福沢諭吉 『学問のすすめ』より。