讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2011年2月7日月曜日

西郷南州翁遺訓/第三章/事業の教え/第10節。




現代語訳
「身を慎んで、心も正しく保っていて、いかにも君子のような振りをしていても、
いろいろな出来事に臨機応変の対応ができないのであれば、木の人形と同じだね。
たとえば、ある人の処に、いきなり数十人の来客が訪ねてきたとしよう。
さあ、そうなると、たとえその人が君子で、訪ねてきたお客様を
「みんなをもてなしたい」と心からおもったとしても、
家にはそんなにたくさんの人数分の食器も家具もないから、
ただオロオロするばかりで、もてなそうにも、何一つ満足なもてなしはできないよね。
だから、ふだんからの“備え”が、肝心なんだよ。
そうおっしゃって、西郷先生は、宗の陳龍川の『酌古論』の、
こういう言葉を書いて、私たちにくださった。
「文というのは、単に紙筆のことをいうのではない。
文は必ず、様々な事態に対処する才能とともにあらねばならない。
武というのは、単に武具のことをいうのではない。
武は必ず、敵の力量を見きわめる知恵とともにあらねばならない。
そのような才能も知恵も、もとをただせば、一つのところへゆきつく」□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
予算が少なくなってきたからといって、
厨房設備、食器をおろそかにして
お客様に喜んでもらえる仕事を行えるはずがない。
大事なことは、最低限の道具と日々の備え、
自分たちの容量の把握、
お客様の目的を察知する、
ことが重要‥。
つくづく、そう思う。

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